あたたかい日が増え始めた4月。
3月はまだ肌寒い日が多く、自宅のエアコンをつけたこともあったのですが、
4月はすっかり過ごしやすい日が増えたように思います。
4月といえば、思い浮かべるのが桜。にぎやかにお花見をしている様子がニュースに流れていますね。お花見のニュースを見るたびに、「今年も春が巡ってきたんだなあ」と思う私ですが、実はちょっと春は苦手。別れの季節であり、過去の経験上、寂しさを感じてしまう出来事も多々起こるからです。第一志望の大学に落ちたりね(笑)。
でも、今年はそんな気持ちは置いて、近所に桜の写真を撮りにウキウキと散歩をしてきました。日本ではソメイヨシノが多いみたいですが、私は少し遅咲きの八重桜が好き。
ソメイヨシノよりも花びらが濃く、束になって咲いているので、とても華やかさを感じるからです。なんだか濃いピンク色のティッシュを束ねているように見え、ずっと眺めていたくなるのです。
近所のマンションの敷地で毎年咲いている八重桜をいろいろな方向から撮影した後、帰途につこうとしたら、足元にふと目が止まりました。
街路樹の根元に小さな黄色い花が。タンポポ…か、どうかはわかりませんが、タンポポによく似た黄色い花が咲いていました。
この花も思わずパチリ。
桜の写真を撮りたくて、上ばかりを見つめていたけれど、きれいな花は足元にも咲いているんだなあ…。名もない花だけれど、けなげに頑張っているなあ。そんな気持ちになりました。
この黄色い小さな花を見つけたときは、桜ばかりに注目していた自分がちょっと恥ずかしくなったのです。ごめんね、小さな花。あんたもそこで咲いていたんだよね。
仕事でも、日々の生活でも、つい「いまより上」を目指すことって、ありますよね。
知らず知らずのうちに誰かと比べたり、もっとやれるんじゃないか、やらなければいけないんじゃないか、などの思いに覆われたりするときがあります。
でも、上ばかりを見ていると、少し疲れるときがある。周囲への優しさを忘れてしまい、傲慢になってしまうことがあるのでは。ふと、そんな気持ちになりました。
そこで思い出したのが、代表・荒川が恒例の社内書き初め会で書いた言葉。
「足下(そっか)を掘る」です。
これは、自分がいま持っているものをもう一度見直し、そこから価値を見出したり、育てたりしようという意味の言葉。
現在、アラダス設立20周年に向け、社内でさまざまな意見を出し合い、発信力を高める取り組みを進めています。企業である以上、成長をしていかなければいけないし、お客様へのサービスもさらに満足を追求していかなければなりません。
でも、いま頑張ってくれている大切な社員がどのようにキャリアを構築していけば良いのか、また強みはもちろん、弱いところもしっかりと見つめ、より良い方向に伸ばしていくためには、会社として、また代表として何をすれば良いのかを考え、荒川が少し俯瞰で自分の会社を見つめ、チャレンジし、実践しているのが「いま」なのです。
もし、このブログを、会社を経営している方が読んでいらっしゃるとしたら、共感をしてもらえる部分もあるのではないでしょうか。
組織を大きくして、売上を伸ばすだけではなく、中身を充実させていくことがとても大切であること。
中身とは社員のスキルアップだったり、仕事の進め方や仕事の質であったり、働く環境の整備であったり、きっとさまざまですよね。
それがどれほど大切なことで、かつ難しいことなのか。
アラダスはアラダスらしい方法で、これからも少しずつ、良い会社になっていくように努力し、前進していこうと思っています。
地の上に咲き誇る桜も美しい。道端に根を張っている名もなき花もまた美しい。
何か大切なことを学んだ4月でした。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「足下を掘る」について書かれている
「社内書き初め会 大阪オフィス編」についてのブログはコチラ
自宅近くの公園に咲いている桜。派手ではないけれど、のんびりとした風景に心がなごみます。
こちら八重桜。ピンク色が濃く、もこもこしたボリューム感が好き。自宅付近ではあまり見かけないのですが、毎年この季節になると咲いている場所があります。
桜の木の近く、道に咲いていた小さな花。一生懸命存在感をアピールしているように見えました。