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2019.9.19

アウフヘーベン流の考え方

つい最近知ったのですが、「アウフヘーゲン」という言葉を知っていますか?
意味は知らなくても聞いたことがある という方も多いのでは。

調べていくと難解なので割愛しますが、、
わたしなりの理解で「アウフヘーベンいいね!」と思ったことや、日常生活にあてはめた例で説明したいと思います。

アウフヘーベンを日常に取り入れると、少しだけ前向きになれるかもしれません。
レッツアウフヘーベン!

余談ですが、東京都知事の小池百合子さんが2017年に「アウフヘーベン」という言葉を多用し、その年の新語・流行語大賞の候補にノミネートされていたそうです。
小池百合子さんといえば「レガシー」という言葉が有名ですが、なんと2016年の新語・流行語大賞の候補にノミネートでした。わたしはレガシーしか知らなかったですが…。

そもそもアウフヘーベンとは

かの有名なドイツの哲学者ヘーゲルが使用した弁証法の中で提唱した概念のことです。
ドイツ語 Aufhebenの意味は、「持ち上げる」「廃棄する」「保存する」などの意味があります。日本語では、「止揚」です。
持ち上げるがキーワードです。しかし廃棄と保存という相反する言葉にも意味があります。

持ち上げる とは

簡単に言えば、悩みにまつわる意識を取り込もう!というイメージです。
悩んでいる時ってあれもこれも考えてしまうし、「でも○○○」ということがセットになりがちではないでしょうか?
そして諦める…こともありますよね。

今回は諦めがちな、「でも○○○」を否定せずに取り入れましょう=持ち上げる!
これが大切です!

正反合の考え方

正反合とはヘーゲルの弁証法を構成するものです。

  • 【正(テーゼ)】…お題 肯定 やりたいこと したいことの考え
  • 【反(アンチテーゼ)】…否定 反対 対立 矛盾した考え
  • 【合(ジンテーゼ)】…正と反を取り入れた本質的な考え

肯定→否定→否定というプロセスです。(反と合の否定は同じ否定ではない。)
否定の否定となるので、「うん?」と思ってしまうかもですが、最終的に正と反をがっちゃんこして合にしてしまうのです。

1段階目は「あ〜xxxしたいなぁ」
2段階目は「でもyyyだしなぁ」
3段階目は「つまりxxyyすれば良いだろう」

というイメージですが…うーん…分かりにくいですね。
なので、より具体で分かりやすい例を考えてみました。

より具体的な例を…(和菓子屋店主)

あなたは伝統的な老舗和菓子屋の3代目店主だとします。
最近、売り上げは右肩下がりです。
そんな時、世の中見渡すと空前のタピオカブームが…。周りの飲食店もこぞって導入しています。

ここで一度立ち止まって考えてみましょう。
前述、述べたように【正反合】に当てはめてみます。

【正】空前のタピオカブーム。是非ともこの機会に乗っかりたい。お店を盛り上げたい。

【反】しかし、伝統のある老舗和菓子屋としてタピオカはお店のコンセプトや歴史から外れてしまう。客層も若年層よりシニア層が圧倒的に多く、導入したとしても売れるとは思えない。
周りの飲食店は既に導入済みだと、今更感も拭いきれない。

【合】伝統やコンセプトに則り、長年培った技術を駆使する。=和菓子とタピオカを融合した新しい商品を作る。
例えば、餡子の中にタピオカを細かく刻ん入れて食感を出す など。餡子に見えて実はタピオカなど。
世の中にある既存のタピオカ商品ではなく、作り出すことで話題性を生む。食感を楽しむなら違う商品開発ができるはず。
これなら若年・シニア層関係なく購入することができるのでは?また孫に配ったりSNS公開も期待できる。

こんな感じが、アウフヘーベン流の考えです。
合の答えは、正と反を取り込むイメージです。
反は常に「しかし」「だが」といった否定文が入ることが多いのと思います。
そこで「やっぱり無謀だよね、だめだよね」ということではなく、壁にぶつかった時に一段階持ち上げ、解決策を見つけることです。
そのまま捉えると一見、相反することでも、意識的に持ち上げることで違う視点が見えてきます。

ただ実際に商品開発する資金があるのかなどは置いておきますが…答えが見えると「では、それに向けてどうするか」という考えに繋がります。
意識的に考えなければ、意外に気付かないことも多いのかなぁと思います。

最後に

アウフヘーベン流の考え方は、どんなお悩みにも当てはまることだと思います。
もちろん日常や仕事にも。

壁にぶつかった時に、もう無理だ!って誰でも思いますが、その時に一度立ち止まって思い出してみてください。

老舗和菓子屋の店主だということを!!
というのは比喩ですが。

アウフヘーベンは、物事の本質をもう少し考えてみることですね。
わたしも日々、悩んだら一度立ち止まってアウフヘーベンを続けたいと思います。

writer

piso

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