2025.11.26

今年もできました「aradasカレンダー2026」

今年で20作目です。
つまり12月1日でまる20周年を迎えました。
ここまでご愛顧いただき、本当にありがとうございます。

2005年、(大変個人的な)訳あって、世間が忙しい年末の12月に起業し創立記念パーティーなど、今から考えるととても恥ずかしくなるような催しを企画。
そこで記念品に作ったカレンダーだったのですが、色々ありつつも20年続けられたことにとても感謝です。
毎年楽しみにしてくださっている皆さまに支えられ、続けてくることができました。

毎年様々なテーマで作成しているこのカレンダー、今年のテーマは「すごろく」です。
すごろくというより「サイコロ」と言った方が良いかもしれません。

企画出しの段階で、うちのデザイナーさんが、すごろく案のラフを見せてくれた時にピンと閃きました。
ずっと昔から、遊びや勝負の場で使われるこのサイコロには、いろんなルーツや言い伝えが、きっとあるに違いないと。

調べてみると、その直感は的中。調べれば調べるほど面白いものでした。

サイコロに込められた、縁起の良さと深い意味

まず第一に、記念すべき20周年に相応しく、縁起の良いモチーフであること。

「目(芽)が出る」
どの目(芽)が出ても前へ進むことから、出世開運の象徴とされてきた。

「災いを転じる」
“采(さい=災)を転じる”という言葉にもつながり、魔除けとして用いられた歴史がある。

神聖な道具としての由来
古代エジプトやインドでは神意を伺う道具として、日本でも航海の安全を祈って御神体とされた記録が残っている。

金運アップの象徴
サイコロには「0」がなく、必ず1以上の目が出るため、“途切れない運”として風水でも扱われる。

また、サイコロは偶然や運命の象徴でもあり、自らの運命を切り開く意味が込められているという!
ここからがまた興味深い。

人生はサイコロを振るようなもの

フランスの哲学者であるジャン=ポール・サルトルの言葉に
「人は賽子(サイコロ)と同じで、自らを人生へと投げ込む」
というものがあります。

簡単に要約すると、人生には予測できない偶然に満ちているけれど、
その中へ“自分の意思で飛び込むこと”こそが、人間の自由を形づくる。

どんな未来が出るかは分からない。
でも、自分で選び、自分で進むことで、その結果に責任を持ち、人生をかたちづくっていく。

サイコロの「不確実性」は恐れるものではなく、むしろ“自由に生きること”そのものの象徴だ── と。

偶然のように見える瞬間も、選び方しだいで意味を持つ。
そしてその積み重ねが、人生や会社のストーリーをつくっていく。

この人生とはサイコロを振るようなものという、「偶然」と「必然」という考え方から、今回のカレンダーのストーリーができました。

aradasの20年を振り返ると、まさにサイコロの一投のような瞬間の連続でした。

思いがけない出会いや流れに助けられたこともあれば、大きな決断が未来を変えていったこともあります。
いろんなことがあった20年だったけども、またこの先もサイを振ってゲームを楽しもうと。そんな想いです。

20周年の節目に、みなさまと一緒にまた新しい一年を歩めることに感謝しています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

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